「葬儀は終わりじゃない」
残されたご家族の
”始まり”を支える
供養の仕事
大切な人をおくる、ということは残された人の人生の新しい一歩。
私たちはご家族の想いに寄り添い、その後の人生も支え続けます。
ご縁がご縁を呼んだ
創業ストーリーインタビュー
―全てはここから始まった―
建設業の世界へ
結婚(22歳)
お見合い事業の開始
ブライダル事業の開始
結婚式場との出会い
葬儀業界への紹介
兵庫県での修行
やなぎ葬祭 創業
株式会社やなぎ設立
01
──株式会社やなぎについて
編集部:株式会社やなぎはどんな会社ですか?
弊社社長(高柳):弊社は三重県松阪市を拠点に、葬祭事業を中心としたサービスを展開している会社です。
「人と人とのご縁を大切にする」という想いを軸に、ご家族にとって心に残るお見送りの場を提供しています。
創業以来、お葬式という場面においても、あたたかい対話と誠実な対応を大切にしてきました。
地元に根ざした企業として、地域の方々からも信頼をいただいております。
02
──すべてはご縁から始まった
編集部:もともと「葬祭業を始めよう」と思われたきっかけは何だったのでしょうか?
弊社社長(高柳):実は、最初は「ブライダル事業」からスタートしていたんです。
高校卒業後は建設・土木系の業界に就職したんですが、22歳で結婚したときに、やっぱり若くて収入も少なかったので「このままで大丈夫かな?」という不安がありまして…。
そんなとき、妻の母が趣味で「お見合い写真」を預かって相手を紹介する、いわば“縁結び”のようなことをしていたんです。それを見て「これってもっと広げられるのでは?」と思ったのが最初のきっかけでした。
編集部:なるほど。ご家族のご縁から、自然とビジネスのアイデアに広がっていったわけですね。
弊社社長(高柳):そうなんです。当時は「集団お見合い」なんかも流行っていて、そういったイベントを企画する中で、たくさんの方々に出会いの場を提供できたんですね。僕自身、人と接するのが好きだったので、どんどんのめり込んでいきました。
そこから、イベントで使うパーティー会場や結婚式場とのつながりが増えていって、そこで「引き出物を手伝ってもらえませんか?」「演出の部分もお願いできませんか?」といったお声がけをいただくようになりました。
正直、最初から「ブライダルで起業しよう」と思っていたわけではないんですが、気がつけばその世界に入り込んでいた、という感じですね。
03
──気づけば人生の節目に寄り添う仕事へ
編集部:まさに“ご縁”が自然とキャリアを導いてくれた形だったんですね。
でも、ブライダルのお仕事をされていて、そこからなぜ「葬儀」という全く異なるジャンルに踏み出すことになったのでしょうか?
弊社社長(高柳):結婚式場の方から「実はうちは葬儀もやってるんだけど、興味ないか?」と声をかけてもらったことでした。
最初は驚きましたが、実際にお話を聞いてみると、「人生の大きな節目を支える」という点では、ブライダルと葬儀って、意外と共通点があるなと感じたんです。
また当時、私たちがやっていた披露宴のサポート業務も時代の変化とともに縮小傾向で、「このままでは事業が先細りしてしまう」という危機感もありました。
そんな中で「葬儀」という新しい分野への挑戦は、ある意味で自然な流れだったのかもしれません。
そこからさらにご縁が広がって、兵庫県の葬儀社さんを紹介していただいたんです。
「やるからには一からしっかり学びたい」と思っていたので、思い切って現地に泊まり込みで修行させてもらうことにしました。
03
──葬儀と向き合った原点
兵庫の地で見た人生の最期
編集部:本格的に学ぶ場として、兵庫県での修行に入られたんですね。
初めてお葬式の現場に立たれたとき、どんなことを感じられましたか?
弊社社長(高柳):そうですね。
着いたその日から、すぐにご葬儀の現場に同行することになったんですが、初日のことは今でも鮮明に覚えています。
最初に担当させていただいた故人様が、実はご遺体が損傷を受けた状態だったんですね。自害だったと思います。
当時の私は、どちらかというと「残された家族をどう支えるか」という視点で葬儀の仕事を捉えていたので、亡くなられた方ご本人に対する意識というのは、正直あまり強くはなかったんです。
ですが、初めて対面したときに、「この方の人生にはどんな背景があったんだろう」と強く思わされました。
自分にとっては受け入れがたい最期のかたちでしたが、もしかするとその方にとっては、それしか選択肢がなかったのかもしれない。
そう考えると、人の生と死、そして人生そのものの重みを一気に感じましたね。
あれが私にとっての葬儀の原点だったと思います。
編集部:本当に…人それぞれに人生があるということを強く実感されたんですね。
日々の生活では見過ごしがちなことかもしれませんが、そうした現場に立つことで「生きること」「死ぬこと」について真正面から向き合わざるを得なくなる──そんな感覚が伝わってきました。
弊社社長(高柳):そうですね。
まさにそこから、葬儀の仕事は「単なる儀式」ではなく、人生の物語に触れる仕事だという意識に変わっていきました。
05
──“人として寄り添う”を、やなぎは大切にする
編集部:葬祭というお仕事は、人の死と向き合う──非常に繊細で責任のある仕事だと感じています。
決して「なんとなく」でできるものではないですし、だからこそ、携わる側の“心の構え”がとても大切だと思うんです。
高柳さんがこの仕事に向き合う上で、大切にされていることはどんなことでしょうか?
弊社社長(高柳):そうですね、よくある誤解なんですが、葬儀って「感情を抑える仕事」って思われがちなんですよ。
スタッフの中にも「泣いたらダメですよね」とか「笑ってはいけないですよね」って構えてしまう人も多いです。
編集部:たしかに、そういったイメージはあるかもしれません。
弊社社長(高柳):でも、うちは違う考え方をしています。
“人が人として人と接する”というのが、一番大切だと思ってるんです。
悲しい時は泣いていい。笑う時は笑っていい。怒りが湧いたら、それも人として自然な感情。
それを封じてしまうと、ご遺族との距離も縮まらないんですよね。
遺族の方に「この人、なんでこんなに平気なんやろ?」って思わせたらダメなんです。
逆に、こちらも心から向き合って泣いたり、想いを馳せたりすることで、「この人に任せて良かった」と思っていただけるんじゃないかと。
編集部:まさに、“家族の一員”のような距離感ですね。
弊社社長(高柳):そうなんです。もちろんスタッフには「感情を出すこと」を伝えていますが、最初はみんな戸惑いますよ。
泣くことに抵抗がある子も多いですし、どこまで踏み込んでいいのか悩むこともある。でも、勇気を出して一歩踏み込めば、ご遺族との間に信頼関係が生まれる。
そういう関係性が築けるかどうかが、この仕事の本質だと思っています。
編集部:一つのお葬式を“ただの業務”としてではなく、「誰かの人生の締めくくり」として向き合う。
その覚悟と想いが、まさにやなぎさんの姿勢なんですね。
ありがとうございます。